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風防:小
裏蓋:小
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キングセイコー(King Seiko)とは — 背景と沿革
キングセイコー(KS)は、セイコーが「高級機械式ライン」を強化する一環として、グランドセイコーの下位に位置しながら高精度を志向したブランドラインでした。
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KS は 1961年に誕生。
製造拠点には、主に諏訪精工舎(Suwa Seikosha)と第二精工舎(亀戸;Daini Seikosha)という2つの拠点が関与しており、時期・機種によってどちらが主導するかが異なります。
KS は 1975年ごろまで製造が続けられ、その後しばらく中断されました。
後年、限定復刻などもありますが、オリジナルシリーズとしての主流展開は1970年代にピークを迎えて終了しています。
「56KS」シリーズの概要
“56KS” はキングセイコーのうち、56系キャリバー(自動巻き)を搭載したシリーズを指す呼称です。
56系ムーブメントは、1968年あたりから諏訪精工舎で製造開始された自動巻き機構をベースとするシリーズです。
56KSシリーズは 1968年—1975年の期間で製造されたとされます。
他の初期の KS 系列(たとえば 44 系など)は手巻き中心でしたが、56 系は自動巻き、高精度化(ハイビート化も含む)を目指したシリーズです。
“ハイビート” の文字を持つものは、高振動化(比較的高い毎時振動数=ビート数)によって精度を高めようとしたモデルです。
5625-7113(および 5626-7113)の位置づけと特徴
まず、名称の点で少し整理しておきます。
あなたが挙げた「5625-7113」というリファレンス(型番)は、資料で「5626-7113」として扱われていることが多く、日付表示+曜日(Day/Date)機能を持つ 5626 系ムーブメントを搭載しているモデルとして紹介される例も多く見られます。
5625 系ムーブメントを搭載するモデル(たとえば 5625-8001 など)は、日付表示のみという仕様になることが多く、曜日なしのものです。
つまり、リファレンス末尾 “-7113” のモデルは、実際には “5626-7113” と称されることが多い(5626 系ムーブメント搭載)という扱いが多数見られます。
ただし、「5625-7113」という表記を用いている出品例やコレクター情報も散見されます。
以下は “5626-7113” として語られているモデルの特徴・歴史的観点からの情報です。
設計・デザイン的特徴
このモデルは「グラマー・オブ・デザイン(grammar of design)」というセイコー内部で用いられたデザイン原則を体現したものと評価されることがあります。
ポイントとして、鋭い稜線、面取りされたケース面、シャープなラグ、鏡面とヘアラインの使い分けなどの要素が挙げられます。
5626-7113 と 5256-8010(別の KS モデル “SPECIAL” 表記を持つもの)との比較で、ダイアルの記載 “HI-BEAT” と “SPECIAL” の違いや、ラグの形状・仕上げ差が比較される記事もあります。
文字盤上には “KS” ロゴ、その下に “HI-BEAT” 表記、さらに諏訪精工舎(Suwa)を示すロゴ(“Suwa” や “S” のようなマーク)をあしらう構成が一般的です。
ケース裏蓋はスクリューバック式であることが多く、当時の防水性や密封性を考慮した設計です。
製造時期・生産背景
5626-7113(5625-7113 表記含む)は、1973~1974年あたりに製造されたという情報が多く見られます。
一部出品やコレクターの投稿では「1974年 8 月製造」「1974 年製」といった記載があります。
この時期は、セイコーがまだ機械式時計(特に高精度モデル)での競争力を維持しようとしていた時代であり、クォーツショック(クォーツ時計の普及による機械式時計市場へのインパクト)がじわじわと影を落とし始めていた時期でもあります。
KS シリーズは 1975 年ごろでいったん生産終了を迎えます。したがって、この 5626-7113 は KS シリーズとしての後期モデルにあたります。
一部資料によれば、5625 系最終モデルとして 5625-8001 が存在し、これは 1975 年製造例が確認されているモデルです。
性能・ムーブメント
5626 系ムーブメントは、自動巻き+曜日付き機構を持つ仕様であり、比較的高精度を志向したハイビートを冠するモデルに用いられました。
“ハイビート” といっても、セイコー内部でその定義・仕様がすべて同じというわけではなく、振動数(ビート数)やテンプ設計、調整精度などに機種差があります。
5625 系を搭載するモデル(例えば 5625-8001 など)は、28,800振動/時(=毎時振動数 8 ビート/秒)という仕様のものが多いようです。
ムーブメントには調整機構(調整レバーや規制装置)が備えられており、実使用における精度追求がなされていたものと考えられます。
意義・評価・コレクター視点
5626-7113 は、KS の“後期ハイビート” モデルとして、設計・仕上げの完成度が高い、あるいは成熟形とみなされることがよくあります。
一部の時計愛好家やレビュー記事では、このモデルを「KS 自動巻きモデルの完成形」または「機械式時計時代の最後の高精度モデルの一つ」などと位置づける見方もあります。
デザイン的にも、先述の “グラマー・オブ・デザイン” アプローチが適用されたケース意匠は、高級感と切れ味を両立させたものと評価されており、KS としての美意識を体現するモデルと見なされています。
市場価格動向を示すデータとしては、Chrono24 によれば 5626-7113 モデルは流通価格の目安が複数掲載されており、ヴィンテージセイコーのコレクター市場で一定の人気を保っています。
また、WatchCharts のデータでは、モデル “5626-7113” は過去 1 年でコレクション平均よりやや高い上昇を示したというデータもあります。
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